注文住宅にかかる期間、やることまとめ 契約から竣工までが難所

間取りや内装などを自由に決められるのが、注文住宅の魅力です。しかし、注文住宅を建てるためには、土地がなければ土地探しから、地盤調査、間取りや仕様決めなどの打ち合わせ、ローンの申請など、着工までにかなりの時間と手間がかかります。

そのため、事前に注文住宅の契約から竣工までのスケジュールを知っておかないと、予想より完成が大幅に遅れたり、焦ったりしてしまうことも。

そこで今回は、一戸建ての注文住宅を建てるまでにかかる期間や、家づくりの過程でやるべきことをご紹介します。

注文住宅を購入するメリット・デメリット、価格相場についてはこちらで紹介しているので参考にしてみてください。
→ 注文住宅とは?相場やメリット・デメリットをわかりやすく解説します

ズバリ知りたい 注文住宅づくりの流れ

さまざまな希望を実現できるのが、注文住宅の魅力です。間取りや内装はもちろん、カーテンの柄やフローリングまで自由に選べるので、夢が広がりますよね。

しかし、注文住宅を建てるまでには、非常に長い期間と手間がかかるので、「思ったより大変だった」と語る施主様も少なくありません。具体的には、以下のようなステップで、注文住宅を建てることになります。

「注文住宅ができるまで」の平均期間は約15ヶ月

注文住宅ができるまでには、平均15か月前後の期間がかかります。建売住宅と比べると大幅に長くなりますが、これは土地探しや住宅のプラン設計などを、ゼロから自分で準備する必要があるためです。デザインや工法、資材などにこだわった注文住宅の場合は、より長い期間がかかることもあります。

「打ち合わせ」だけで約4か月

注文住宅を建てるうえでとくに重要なのが、着工までにかかる期間です。そのうち、プラン・仕様打ち合わせ期間では、「打ち合わせ」が頻繁に行われるため、施主様にとっては最も大変な時期だといえるでしょう。

打ち合わせでは、家の間取りや外観はもちろん、お風呂・キッチンなどの大きな設備や、​​外装・内装の床や建具・カーテンなどの細かな事項をひとつずつ決めていきます。

そのほかにも重要なのが、「部屋のコンセントの位置とです。コンセントの位置や数は、家電製品用かエアコン用かなど、用途によってまったく異なります。

コンセントの仕様を決めるためには、家具や家電製品などの大まかな配置も決めておく必要があります。実際に買うかどうかは別にしても、事前にさまざまなことを想定しておく必要があるのです。

内装やインテリアでは、「巾木廻縁ドア枠窓枠・床の色」なども決める必要があります。これらの要素は、インテリアを決めるうえで重要なポイントです。

(詳しくはこちら→巾木、廻縁、ドア枠、窓枠。「フチ系」色合わせはこれがセオリー!

細かい部分が積み重なり、打ち合わせの回数や一回あたりの時間は思ったよりも多くなります。

しかしこの打ち合わせこそが自分が望む家をつくるための大事なポイント​​。最高の我が家を思い描いて、打ち合わせラッシュを頑張って乗り切りましょう!

注文住宅完成までの期間は何するべき?

注文住宅を建てるために必要なステップについて、改めて詳しく解説します。

情報収集

自分にとっての「理想の家」とはどんなものか、情報収集をしながらイメージを固めていきましょう。ここで重要なことは、ハウスメーカー・工務店の見学会やWebサイトなどで、情報収集を行うことです。調べていくうちに、「こうしたらもっと良くなる」「ここを変えてみよう」という点が見つかり、より魅力的で深い「理想の家」像をつくり上げることができます。

また、注文住宅のイメージはできるだけ具体的なほうが、その後のハウスメーカー・工務店との打ち合わせがスムーズに進みやすくなります。イメージが固まったら、過去の事例を参考にして、どれくらいの費用がかかるかも検討をつけておきましょう。これは、ハウスメーカー・工務店の見積額が妥当であるか、余計な費用が含まれていないかなどを判断するためにも重要です。

土地探し

理想の家のイメージができたら、土地を持っていない方は実際に家を建てるための土地を探しましょう。基本的には、土地探しは不動産会社に依頼しますが、ハウスメーカー・工務店が土地探しをしてくれることもあります。ただし、土地探しには平均で3か月ほどかかることがほとんどなので、少しでも期間を短縮したい場合は、「譲れない条件」と「妥協できるところ」を事前に決めておくといいでしょう。

また、土地はいい土地が見つかったら早い者勝ちです。土地と建物にかける予算などもこの時にある程度、依頼先と相談しておくことで後から予算が合わなくなることを防ぐことが可能です。

依頼先探し

次に、理想の住宅を建てることができそうな、ハウスメーカー・工務店を探しましょう。ただし、ハウスメーカーや工務店は、それぞれ「こだわりポイント」や「得意分野」が異なります。複数社で資料請求を行い、好みに合うかを確認し、2〜3社くらいに候補を絞り込んでいきます。ここで1社だけに決め打ちしてしまうと、その後の見積もりなどの結果次第では、もう一度このステップをやり直さないといけないので注意が必要です。

設計プラン作成・見積もり

ハウスメーカー・工務店を絞り込んだら、それぞれに設計プランの作成と見積もりを依頼しましょう。最初のステップで固めた、間取りや設備などの希望を伝えればスムーズに進みます。見積もりで提示される費用はもちろん、アフターサービスや保証制度などもハウスメーカー・工務店によって大きく異なります。そのため、各社の見積もり結果や条件を見てから、依頼先を決めることが大切です。

契約・住宅ローン審査

依頼するハウスメーカー・工務店が決まったら、より具体的なプランを煮詰めていきましょう。プランがある程度決まった段階で契約を行い、金融機関に住宅ローンの申請を行うことになります。以上のステップが完了したら、建築工事に入りますが、このあとで間取りの大きな変更などはできないので、契約前に「後悔のないプラン」になっているか、改めて慎重に確認しておきましょう。

着工

着工は、建物の工事の開始を意味します。工事を終えることは竣工と呼びます。建築会社によっては着工時に料金を支払わなければならないケースもあり、建物の工事が始まったらどのタイミングで着工になるのかを把握しておくことが大切です。

上棟

上棟は家づくりにおいてとても重要です。自分の家を持っていない方でも、「上棟式」などはご存知の方も多いでしょう。上棟とは、柱や梁など建物の基本構造が完成している状態かつ家の最上部で屋根を支える“棟木“(むなぎ)と呼ばれる木材を取りつけることを指すのです。そのため、棟上げ(むねあげ)と呼ぶこともあるようです。

このタイミングで上棟式を行う施主もいます。住宅の骨組みが完成するまで建物工事が進んだこと、建物完成向けて工事がうまくいくように祈願するセレモニーであり、これは棟梁が仕切るのが一般的です。

住宅完成

建築工事中は、できるだけ施工現場に足を運んで、工事の進捗状況や内容を確認しておくことをおすすめします。万が一の施工ミスを早い段階で発見できるうえに、理想の家が完成するまでの過程を見ることで愛着もわくものです。

住宅完成後は、引き渡し前に内覧と検査を行い、不具合やミスがないか確認します。問題がなければ、登記手続きと引き渡しが行われ、注文住宅購入までの一連の流れが完了となります。

注文住宅は着工後もやることがある?!

注文住宅は、着工後も「やるべきこと」が多くあります。とくに重要なのが、ご近所への挨拶地鎮祭上棟式・各種手続きなどです。

ご近所への挨拶では、どの範囲の相手まで、いつどのような品物を持って挨拶するか決めて実行しましょう。

地鎮祭(土地の神様を鎮めて工事の無事を祈願する儀式。詳しくはこちら)では、神主さんやお供え物の手配などが必要になります。

期間中現場立ち会い検査立ち会い建築費の支払い・建物登記手続き住宅ローンの手続きなどが必要です。

なおクレバリーホームでは、神職の紹介や法的手続きなど、専門的な分野の担当者も紹介できるので、ぜひお気軽にご相談ください。

注文住宅を最短期間で完成させるためには?

注文住宅を最短期間で完成させるためには、スケジュールを逆算して早めに動き始めることや、住宅プランの優先順位を明確化しておくことが重要です。

注文住宅完成までのスケジュールを明確にする

「いつまでに注文住宅を完成させたいか」を考えたうえで、冒頭でご紹介したスケジュールを踏まえて動き始めましょう。施工には一定期間かかるので、その進捗を早めることは不可能です。

しかし、事前に住宅プランを具体的に固めておいて、それと並行して土地探しと工務店探しも行えば、施工までにかかる期間を短くできます。とくに、土地探しは想像より時間がかかることも少なくないので、インターネットや雑誌などを活用して、早めに土地探しを始めることが重要です。

注文住宅における優先順位を決めておく

注文住宅はほとんどのことが自由にできるので、つい「あれもこれも」と要素を詰め込んでしまいがちです。しかし、仕様変更を繰り返していると、いつまでも住宅プランが決まらず施工に移れません。最短期間で注文住宅を建てないなら、「ここだけは譲れない」部分は綿密な打ち合わせを行い、そうでない部分に関しては工務店・ハウスメーカーに任せるなど、優先順位を決めておくことが重要です。

まとめ~合理的に進めていくのが最大のポイント~

自分の思いどおりに創りあげたい「注文住宅」だからこそ、完成には時間と労力がかかります。その大変さを分かち合い、お客様の労力を軽減するのが私たちハウスメーカーの役割です。

クレバリーホームの営業・設計士チームは、これまでの経験をもとに、最も合理的でわかりやすく、安心していただけるサポートを行っています。家づくりのパートナーには、建った家と一緒に長くずっと付き合っていける、誠実なハウスメーカーを選んでください。

あなたのための、家づくり。クレバリーホームの公式サイトはこちら♪CHバナー2

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