外壁材「サイディング」とは? 外壁材の基礎知識


家の外壁を守る材料には、いくつか種類があります。
それぞれに見た目や機能、メンテナンスの方法に違いがあり、外壁を選ぶならそのポイントを押さえておきたいもの。
今回は外壁材「サイディング」の基本ポイントをまとめました。

このコラムでわかること

  • 「サイディング」とは
  • サイディングの種類
  • サイディングのメンテナンス

「サイディング」とは

「サイディング」とは、外壁に『貼る』仕上げ材をまとめて指した言葉です。
昭和40-50年代に登場した外壁材で、それまで職人さんの手仕事だった外壁づくりを、工業化=低コスト化できないかと生み出された材料です。
工場で作った材を現場で貼るだけなので、モルタル塗り壁などと比較して施工期間が短く、現場での手間も少なくなります。
現在はさらに発展を続け、材質、質感、デザインも豊富になっているうえに低コストかつ張り替えも手軽なので、新築時に選ばれることが多い材料です。

サイディングの種類

サイディングはその主な素材から「窯業系」と「金属系」に分けられます。

|窯業系サイディング|
セメント質と繊維質などの原料を成形して固めたもの。
成形時に使う型やプリントによってタイル風、石積み風など様々な質感、デザインが生まれます。
また、他の外壁材と比較すると導入時のコストが安価なのがポイント。
断熱性や耐久性、防音性も備えています。

|金属系サイディング|
アルミやスチールなどの金属板と断熱材を貼り合わせたサイディングです。
他の外壁材と比較して、材質が軽いので建物への負担が少なく、地震の際、揺れにくい効果があります。
プリント技術等の進歩で、木調やタイル調をはじめ多彩な質感を表現できるようになっています。

サイディングのメンテナンス

窯業系では10年ほど経過すると、本体というよりは継ぎ目のコーキング材に劣化が生じるため、その前に補修が必要になります。
また、そのころには本体にも色褪せや汚れが生じていて、合わせて塗り替えるのが一般的です。
とくに表面を守っているトップコートは10年を迎える前に塗り直すことが長持ちのために推奨されています。
金属系は、サビが大敵なので10~15年ごとに塗り替えを行います。

まとめ

最新のサイディングは、鏡面仕上げが施されていてサイディングのイメージから遠く離れたものがあったり、豊富な意匠性から内装としても使われたりなど、更に進化を遂げています。

しかしサイディングは手軽で楽しい材料である一方、長持ちさせるためにどうしてもこまめなメンテナンスが必要になってきます。
メンテナンスはお金がかかるのはもちろん、業者を決め発注し、施工完成を待つ手間・時間もかかります。
外壁材を選ぶときには「トータルコスト」をポイントにするのも賢い考え方の一つですね。

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