グッドデザイン賞受賞!フランク・ロイド・ライトのタイルとは

タイルの家と言えば、クレバリーホーム。美しさと強さを兼ね備えたオリジナルタイルの中で「スクラッチブリックタイル」がこのたび2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。フランク・ロイド・ライトの思いを受け継ぐそのタイルをご紹介します。

フランク・ロイド・ライト×旧帝国ホテルと言えば…「スクラッチブリックタイル」!


クレバリーホームのオリジナルタイル「スクラッチブリックタイル」は、米国の建築家、フランク・ロイド・ライトが設計した旧帝国ホテルの「スダレ煉瓦」の意匠をもとに作られました。
スダレ煉瓦は多数の細い溝と特徴的な黄色が特徴。
ライトが日本に持ち込み、外装タイル普及のきっかけともなった、日本におけるフランク・ロイド・ライトの代名詞のひとつとも言えるアイテムです。
創業時のタイルはこちらです。

フランク・ロイド・ライトについて詳しくはこちら→1分でわかる「フランク・ロイド・ライト」

「スクラッチブリックタイル」はこんなタイル


クレバリーホームの「スクラッチブリックタイル」は、ライトのスダレ煉瓦の特徴を二十数年以上引き継いできたものです。
スダレ煉瓦の特徴は多数の細い溝、特徴的な黄色い色、手作業や偶然による味わい、質感…しかし、そのデザインを現代の生産設備で叶えることは容易ではありません。

例えば焼成用の窯。
旧帝国ホテル建築時に使われていた石炭窯は廃れてしまい、それに代わり特徴的な味わいを出せる還元焼成が得意なトンネル窯も激減しています。
そこで、均質な製品に長けたローラーハ―スキルンを使用しつつ焼成温度や酸素の供給方法を変化させることで、当時の酸化焼成と還元焼成が混じる独特の風合いや綾を再現しました。

自然な色の揺らぎは、カラーで3分類し再度ミックスすることで創り出しています。
また、粘土をひっかくことでできる「ワラビ」と呼ばれる土の盛上がりを、ソフトローラーでそっとおさえることで当時の手仕事を再現しています。

「ライトの黄色」だけでなく、現代の街並みやデザインにぴったり合う色味を叶える4色展開も叶え、かつ誰でもが利用できるコストに抑えることで、2021年の今でも、フランク・ロイド・ライトの意匠をご自身が住まう家に用いることができるのです。

まとめ~デザインを継承することの深い意味~

実は20年以上前まで、このスダレ意匠のタイルは多くの会社が作っていました。
しかし作成に手間がかかるスダレ意匠タイルは、生産性向上をめざす社会の流れの中でどんどん廃番になっていきました。
その中でクレバリーホームは原材料の複数化や段積み方法、焼成条件の設定等、アンコントロールをコントロールする事で当時の色ブレや風合いを作り出し、その価値を未来に残すことにこだわりました。
それは、スクラッチブリックタイルを継承する意義が、単にライトデザインの「形」を残すことだけではないからです。

時を経て深みを増す街の美しさや、メンテナンスコスト。
その点でタイルは最も優れた外装素材の一つですが、近年タイル外装の家は減っています。
そのため特に地方都市ではタイル職人の減少が著しく、技能が失われつつある現状があります。

日本で建てられる住宅にはフランク・ロイド・ライトのデザインの影響も色濃く、彼のデザインの重要アイテムであるスクラッチタイルを残すことは、単にその形を後世へ残すためだけでなく、その周りの職人さんたちのような社会的・人的デザインを未来に残すことでもあるのです。
それが真のフランク・ロイド・ライトデザインの継承に繋がるのでは、とクレバリーホームは考えています。

クレバリーホームの「スクラッチブリックタイル」は軽量で、ボード貼化可能。
4度にわたる窯の廃止やメーカーの廃業を経ながら、現代の窯や技術を駆使して生産・販売を続け、現在、一般住宅を建てる標準仕様品として扱っています。
この技術は、販売開始後20年以上、頑なに意匠を守り続けてきたことで実現しています。
私たちは、創業当初からタイルにこだわっている唯一のハウスメーカーとして、技術の継承とタイル貼住宅の価値を守るため、「スクラッチブリックタイル」の生産を続けていきます。

【2021年度グッドデザイン賞3部門トリプル受賞! 「スクラッチブリックタイル」&「働き方の改善」&内装仕上材「シアスミン・エア」】

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