プロが教える「台風に強い家」を建てる時に押さえておきたい重要なポイント

プロが教える「台風に強い家」を建てる時に押さえておきたい重要なポイント

今年もまもなく大雨、台風シーズン。例年大きな災害が起きていますが、「台風に強い住宅」を建てるためにはどんな対策をすればよいのでしょうか。住宅の弱点と具体的な対策をご紹介します。

台風の際に家はどのくらい被害を受ける?

気象庁が1951年から集計しているデータによると、年間平均して11個もの台風が日本に接近しており、毎年それだけの数の被害を受けるおそれがあります。
台風が建物に与える影響は色々なものがありますが、そのなかの1つには通常よりも強い風による被害があります。気象庁が発表している風速と建造物に与える影響の違いは、以下の通りです。

風の強さ 平均風速 (m/s) 建造物
やや強い風 10以上15未満 樋(とい)が揺れ始める。
強い風 15以上20未満 屋根瓦・屋根葺材がはがれるものがある。雨戸やシャッターが揺れる。
非常に強い風 20以上25未満 屋根瓦・屋根葺材が飛散するものがある。固定されていないプレハブ小屋が移動、転倒する。ビニールハウスのフィルム(被覆材) が広範囲に破れる。
25以上30未満
猛烈な風 30以上35未満 固定の不十分な金属屋根の葺材がめくれる。養生の不十分な仮設足場が崩落する。
35以上40未満 外装材が広範囲にわたって飛散し、下地材が露出するものがある。
40以上 住家で倒壊するものがある。鉄骨構造物で変形するものがある。

出典:気象庁

台風に強い家は木造かコンクリート造か

コンクリート造の家は台風に強く、そのため、毎年多くの台風被害を受ける沖縄県では昔からコンクリート造の家が多くあります。
木造の家はコンクリート造に比べると弱いと感じるかもしれません。しかし、現在の沖縄県では木造住宅が急増しています。実は、取り扱う木材や工法によっては台風に耐えられる家をつく れるのです。
筋交いや補強金具の有無など住宅の強度をあげる技術は多数あり、現在も技術開発が進んでいます。
木造でも平屋であれば2階建てなどの住宅と比べて、横からの風圧を受ける面積が少なくて済むので、台風の風による影響も受けにくくなるでしょう。沖縄県で昔から平屋の住宅が多いのは、このような理由も含まれています。

台風・暴風による被害の原因は大きく3つ

家づくりに臨む際、「災害に強い家」を目指すことは今の日本で絶対に外せないポイントです。
災害原因の中で、地震と同様に恐ろしいのが「台風」で、例年、台風が猛威を振るう7月から秋までは暴風雨による住宅被害が起きています。
記憶に新しいところでは2019年の「令和元年房総半島台風(台風第15号)」「令和元年東日本台風(台風第19号)」や2020年の台風第10号による被害がありますが、特に2019年の房総半島台風では千葉市で最大瞬間57.5mを記録、大規模な停電が発生し、多くの人が影響を受けました。
2020年の台風第10号でも最大瞬間風速59.4mを記録、また台風ではないものの冬期の暴風雪などの被害も増えており、災害に強い家づくりをするためには「風の猛威」についての理解が必須です。

では台風による被害の主な理由は何でしょう。
大雑把に言えば「雨(水)」と「風」ですが、もう少し詳しく言うと


1.風の「巻き上げる力」・「引き抜き力」による破壊
2.「吹き飛んでくるモノ=飛来物」による破壊
3.「多量の雨」「雨が吹き込む方向」による被害

に分かれます。
つまり、これらの対策をしっかり行えば「台風に強い家」ができるのです。
さっそく住宅の弱点箇所とそれに対応する具体的な仕様を見てみましょう。

風の「巻き上げる力」・「引き抜き力」対策


被害を大きくするのは、まず何よりも風の持つ「巻き上げる力」です。
「風」と聞くと上方や横・正面から吹き付ける様子を想像されるかもしれませんが、実は下から巻き上げるように吹く風が恐ろしいのです。
住宅には飛び出ているところがあります。それは屋根の軒、庇。
台風や突風時に「下から巻き上げる」風の力が集中してしまうこの場所がウィークポイントです。
ここが一旦破壊されてしまうと、そこからさらに風が吹き込み、屋根全体が押し上げられて飛んでしまいます。

【対策1】レベルの高い金物でがっちり補強 「ハリケーンタイ

それに対する対策の一つが金物による補強です。
クレバリーホームの場合はこの弱点部分を「ハリケーンタイ」という特殊な金物でがっちりと繋げます。
巻き上げる力が集中しても破壊されにくい非常に堅牢な補強です。
また、建物と屋根をつなぐ垂木と桁の固定も重要です。
もともと、クレバリーホームの標準仕様は沖縄県の基準風速46m/sをクリアする頑丈なものですが、同等の金物を2重に設置、標準仕様の2倍相当の強度を確保する「台風対策パッケージ」も提案しています。
さらに垂木と母屋、棟木、隅木と桁等の固定は釘を使用せず全数金物施工とし、非常に強固な屋根構造となっています。

【対策2】外に外れない「耐風圧シャッター」


風から守ってくれるはずのシャッターですが、大型台風が引き抜く力に負けて両端のレールから外れてしまうという被害が起きます。
従来の住宅用サッシのシャッター性能は1200Pa(負圧:引っ張られる力)に耐えるものですが、クレバリーホームの「台風対策パッケージ」では樹木が根こそぎ倒れるような強風にも耐えられる2000Pa(負圧)を採用しています。

【対策3】飛ばない屋根、漏れない屋根「屋根の瓦施工/ルーフィング」の強化


とにかく「飛ばない屋根」にすることが重要。
ポイントは「防災瓦」と「ルーフィング」です(ルーフィング=ルーフィングシートとも呼ばれ、瓦やスレートなどの屋根材の下に葺く防水建材)。
まずは基準風速38m/sに対応した防災瓦とレベルの高いルーフィングを採用しているかを確認しましょう。
クレバリーホームの「台風対策パッケージ」では、ここに加えて強度の高いビス固定と粘着系ルーフィングへとグレードアップしており、その結果沖縄基準である風速46m/sに対応した強い屋根になっています。

「吹き飛んでくるモノ(飛来物)」対策

台風によって飛んでくる、たくさんのモノで家が傷つかないようしっかり守るのが大切です。

【対策1】衝撃に強い「外壁タイル」


他の外壁材と比較して、タイルの特性は非常に傷に強いこと。台風の飛来物による外壁損傷を最小限に抑えることができます。
さらに、そのタイルを貼る際、一般には外壁材として使用される強度のサイディングを下地とし、弾性接着剤で貼っています。
いわば厚く強い二重の外壁となり、飛来物による外壁破壊の心配を取り除くことができます。

【対策2】雨水を入れない「耐風圧/水密性 高性能サッシ」


壁はもちろんですが、忘れてはいけないのが窓。
窓ガラスが割れると室内に強風が吹き込み、巻き上げる力で屋根が飛ばされてしまいます。
そのため強風に強く(耐風圧性S-4)、雨水の侵入を許さない(水密性W-5)高性能サッシの採用がおすすめです。

「大量の雨」と「降ってくる方向」対策

台風の場合、雨は横殴りだったり下から跳ね返ってきたりなど、あらゆる方向から激しく襲ってきます。
先ほど紹介した高性能サッシは水密性が高く、窓からの雨水の侵入を許しませんが、雨に弱いのは窓部分だけではありません。

【対策1】細かな部分への配慮「害風雨侵入対策型換気フード」


見落とされがちですが、強風が吹き上げた際に換気フードの隙間から雨が侵入し故障に繋がることがあります。
クレバリーホームの「台風対策パッケージ」では対雨性能面で沖縄で実績のある換気フードを採用し、雨水侵入のリスクを大幅に軽減しています。

立地を有効活用してより「台風に強い家」へ

台風に対して建物の強度を上げるのも重要ですが、立地条件により受ける災害もあります。そのため、災害に備えた立地を選ぶのも重要です。

立地による災害は、河川の氾濫による浸水被害や雨により地盤が緩んで起こる土砂災害などが挙げられます。

周辺に山のような斜面や、氾濫するおそれのある河川などがないかを確認してください。該当するものがあれば、災害の対策が十分取られているかを調べましょう。

水害に強い立地は?

日本は山や川も多い国なので、河川沿いや急斜面を伴う山の近くに住宅地があるケースも珍しくありません。そのため、堤防の決壊や河川の氾濫による浸水などの水害対策は昔から大きな課題でした。

過去に自然災害に遭ったことがある土地の場合は、すでに対策済みの場合が多いでしょう。逆にまだ被害が起きていない場所は、未対策であるケースが多く見られます。

災害に遭わない立地が1番重要なので、近くに斜面や河川が無い平地や周囲より標高が高い土地など立地条件により災害を未然に防ぎましょう。

ハザードマップを活用しよう

ハザードマップとは簡単に説明すると、災害によりどこが被害を受けるのかを予想した地図です。

一口にハザードマップと言っても、民間の団体が作成したものから町内会が自主的に作成したものや地方自治体が過去の災害のデータを基にとりまとめたものまでさまざまな形のものがあります。

どのような形のハザードマップであっても、災害発生時に危険性が高い地域に住んでいるか確認をしてください。災害が起こりやすい場所に住んでいると意識するだけでも、防犯に対しての意識を高められます。

台風被害は火災保険でどこまで補償できるの?

実際に被害を受けてしまった時に、災害から復興するためには大変な労力が必要です。

台風による損害に対して火災保険が使用できる場合があるので、加入している火災保険の補償内容を事前に確認しておきましょう。

具体的に火災保険には、どのような補償があるのか解説します。

風災補償とは

台風、竜巻、旋風、防風などの風により損害を受けた際に使用する補償です。

例えば、強風により屋根の瓦が飛んでしまった場合や強風の影響で転んでケガをしてしまった場合など、強い風を伴う台風では多く見られる被害が風災に当たります。

火災保険の基本補償に含まれているのが一般的ですが、火災保険に加入する際に風災も基本補償に含まれているのかやどのような内容なのかを必ず確認をしておきましょう。

水災補償とは

台風や豪雨の際に発生する洪水や土砂崩れによる被害を受けた場合に、受けられる補償が水災補償です。

豪雨の影響により家財や家屋に被害が出た場合や、土石流に家屋が飲み込まれて破損してしまった時など雨による被害に対しての補償となります。

水災補償は基本補償についていないのが一般的なので、自分の住んでいる地域が水害に遭う可能性や過去の水害事例などを考慮して慎重に検討しましょう。

落雷補償とは

主に落雷で屋根に穴が空いてしまった場合に使用できる補償です。

落雷補償のなかに家財が補償対象に含まれていれば、落雷により家電製品が故障してしまった場合にも使用できます。例えば、自宅のアンテナに雷が落ちたことによる過電流でテレビが故障した場合や、落ちた雷から飛び火して火災になった場合などが補償内容に含まれます。

特に高価な家電を使用している方にとっては重要な補償といえるでしょう。

台風対策は日ごろの備えがやはり大切

台風は災害の中でも比較的被害が予想しやすい災害の1つであり、日ごろから備えるのが大切です。

例えば、台風の被害が多い沖縄県では、台風に強い家をつくるのが前提になっています。家をつくる時から台風への対策を考えているので、被害を最小限に抑えられます。

普段の生活の中でも台風が来る前に事前に家の中で備えをしておくと、被害を最小限に抑えられます。

まとめ~「災害に強い家」は家づくりの基本~

冒頭でご紹介したように、自然災害の猛威はやむことはありません。
その猛威に対して、ハウスメーカー、建材メーカー、また家づくりの関係者は日々、新しい技術、思考で対策を考えています。
それは家族の命を守ることが、家の最も重要な使命だからです。
安全で、安心できる家を建てるためには、災害に対する深い理解、知識と、それに対応する技術、情報力を持っているハウスメーカーで家づくりをすることが大切です。
良いパートナーを見つけて、ずっと安心して住める家を建ててくださいね。
なお、今回ご紹介した設備「台風対策パッケージ」は2022年、第8回「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靱化大賞)」最優秀賞を受賞しました!
この機会にぜひ、どんなことでもお近くの店舗までお問い合わせください。
皆さまのお越しをお待ちしております。

クレバリーホームの公式サイトはこちら♪



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