今が建てどき? 「マイナス金利」と家づくりの関係3つのポイント

3e87f26123a47e64b3152b6fc1b58348_m文字入り2016年初め、日銀が史上初めて「マイナス金利」を導入しました。国債の価値が上がるとか、株価が暴落したなどというニュースも続き、動揺も広がりましたが、私たちの生活には実際にどのような影響があるのでしょうか。

とくに今回は「家づくり」と「マイナス金利」の関係について注目。家づくりに興味のある方、今が建てどきかもしれませんよ!

 

 

目次

  • 「マイナス金利」とは
  • 「マイナス金利」が銀行の動きに与える影響
  • 「マイナス金利」のメリットを受けられる家づくりのタイミング
  • まとめ

 

「マイナス金利」って、いったい何?

 

「マイナス」という言葉のイメージもあって、何か良くないことのように感じてしまう「マイナス金利」。

そもそも「金利」とは、銀行に預金を預けたり、お金を借りたりするときにかかる利子を計算するもとになる数字です。

例えば、銀行に預金をしているとします。通常の金利であれば預けた原資に利子がついて増えていきますが、それがマイナスに転じると、長く預ければ預けるほど預金が減っていってしまう…ということになります。

しかし、今回の「マイナス金利」とは「銀行の銀行である日本銀行が、顧客である銀行に対して設定する一部の金利がマイナスになった」ということ。私たちが個人として各銀行に預けている預金の金利とは別なので、まずは安心してください。

 

日本銀行が金利をマイナスにしたのは、史上初めてのことです。

日銀が金利をマイナスにすると、日銀にお金を預けている銀行からすれば「預ければ預けるほど損をしてしまう」ということになります。そうなれば当然、手元に持っておかずに、誰かに貸したい…ということになりますよね。

銀行がお金を貸し出す先は企業や個人ですが、そのお金をもとに、企業が活動を活発化させ利益を得られた場合、社会全体の景気も良くなります。

景気が良くなると、物価や賃金も上がっていきます。日銀の「マイナス金利」は、物価が下がっていくデフレ対策として期待されているのです。

 

「マイナス金利」に影響される銀行の動き

 

というわけで、銀行は積極的に市中にお金を貸し出すようになると予想されています。

企業の例は先ほどお話ししましたが、私たち個人への貸し出しと言えば、金額の大きいものに「自動車」「住宅」の各種ローンがあります。

実際にマイナス金利導入前と比較して「住宅ローン」の金利は下がっています。「マイナス金利」の導入はこれから自動車や住宅を購入する人にとっては非常に良いことと言えるでしょう。

 

一方、預ける時の金利にも影響が出てきます。

銀行はできるだけ日銀に預けるお金を減らしたいわけですから、一般個人からお金を預かりすぎても困ります。一般個人の預金に高い利率を掛けて預かっていては損をする、ということです。

結果として、預金利率は現在よりもさらに下がると予想されています。

マイナス金利を導入している他国の例から、この個人預金金利がマイナスになる可能性は低いようですが、金利がゼロに近づくほど、預金せずに現物へ投資した場合と預け続けた場合では「預金して損をした!」という場合も出てくるかもしれません。

 

まとめると、「マイナス金利」は銀行にお金を預けているだけの人にはメリットが少なく、逆にお金を借りて自動車や住宅を購入したい人にはメリットがある政策、と言えますね。

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家づくりに「マイナス金利」を利用できるタイミング

では、住宅ローンを利用して家づくりを行う場合、実際には金利が下がるとどのくらい返済金額が変わってくるのでしょう。

例えば、住宅資金として2,000万円を35年返済で借入した場合、金利がたった1%下がっただけでも、約40万円返済額を減らすことができます。これは、住宅ローンが借りる金額が大きく、かつ返済期間が長期にわたるためです。大きな額ですね。

 

このメリットを享受したい場合、注意しなければならないのは住宅ローンの金利が確定するのは「ローンが実行される時」=「家が完成して住みはじめる時」という点です。

既に完成している建売住宅やマンションなどであれば、今すぐこの低金利で有利に住宅ローンを組めますが、注文住宅であれば早くても完成は半年後、マンションであれば数年後の金利になる可能性もあります。

 

「マイナス金利」もふくめ、現在の日本の経済政策はとにかく景気を良くすることに注力されています。この政策が功を奏して景気が良くなりだすと、当然金利も上昇していきます。

住宅ローンの金利はいくらなんでも「マイナス」になることはありません。

つまり、どれだけゼロに近くなっていくか、というところが判断の一つのポイントなのですが、現在は既に金利1%を切るローンも少なくありません。ローンに超低金利を期待されるのであれば、「マイナス金利」の影響を直接受けているいま、お早めに検討されることをおすすめします。

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家づくりを考えている人は、経済政策にも注目して!

 

「マイナス金利」の導入についてお話してきましたが、このように経済政策や国の方針に、家づくりの金額も大きく影響を受けています。

家づくりに興味をお持ちになったら、ぜひ今まで以上に国の政策に注目してみてください。住宅ローンの金利や、各種補助金(「ZEH」など)の情報を収集し、利用できるタイミングで家づくりを決断した場合、とてもおトクに家を建てられるかもしれません。

 

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