「寄棟」屋根は北側斜線対策に有効?

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このコラムでわかること

  • 「寄棟」とはどんな屋根のことか
  • 「寄棟」が北側斜線制限対策に有効なわけ
  • 「寄棟」は風に強い

「寄棟」ってどんな屋根?

寄棟とは「よせむね」と読みます。
日本で良く用いられる屋根形状の一つで、「棟」に「四つの屋根」が寄せられているから「寄棟」、とイメージしてみてください。
下の図は「寄棟」のイメージです。
棟木に四方向の屋根勾配面が取り付けられています。
この寄棟屋根は「四柱屋根」とも呼ばれます。
寄棟

「寄棟」の一つのパターンで、「方形(ほうぎょう)」と呼ばれる屋根もあります。
「方形」は棟がなくなり、4つの屋根面の頂点が一点に集まった屋根です。
寄棟と方形

北側斜線制限対策に有効ってホント?

実はこの「寄棟」、特に北側斜線による規制が厳しい都心部でよく見られる形。

家を建てる際、選んだ土地によっては建物の北側に対して高さ制限がある場合があります。
これを「北側斜線制限」と言います。
新築する建物で近隣への日照が妨げられるのを防ぐ目的で、北側の屋根部分の高さと勾配(傾き)が法律で決められてしまうのです。
(詳しくは→家の「高さ」にも制限がある?! 土地の「斜線規制」をチェック!

寄棟は4つの面に勾配があるため、道路を基準に伸びてくる制限高さのラインにかからないようなプランをたてやすいのですね。
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「寄棟」は風にも強い!

また、「寄棟」にはもう一つ、「風に強い」というメリットもあります。
寄棟には4つの屋根面があるので、他の屋根形状に比べて一面あたりが受ける風力が少なくなります。
また、屋根の部分として「軒」がありますが(はじめの図を参照)、下から吹き上げる風が起きた場合、ここも大きな力を受けます。
寄棟は他の屋根形状と比べてこの軒部分も少ないわけですから、風には強いのです。

まとめ

屋根面の接合部分はどうしても雨(水の侵入)に弱くなってしまうポイントなのですが、寄棟は屋根面が4面あるため接合する部分も多くなってしまいます。
寄棟を選ぶ場合は、施工やアフターメンテナンスの面で信頼できるハウスメーカーで建てましょう!

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