みなさんはご自身の家の屋根が、どんな材料でできているかご存知でしょうか。
日本で主に屋根に使われている材料は、「粘土瓦」「化粧スレート」「金属板」ですが、選ぶ材料によって屋根の角度が変わったり、ウィークポイントがあったりと、家づくりに大きな影響を与えるものなんです。
普通に暮らしていると興味を持ちづらい屋根材料ですが、基本を学んでおくときっとお役に立ちますよ!
このコラムでわかること
- 伝統的な材料「粘土瓦」はメンテナンス性が高い!
- 一般的になりつつある「化粧スレート」。弱点は?
- カッコいいかも? 「金属板」
- まとめ・3種の比較
伝統的な材料「粘土瓦」はメンテナンス性が高い!
「粘土瓦」とは、その名の通り粘土を焼き固めて作るもの。
粘土の上にかけるうわぐすり=釉薬(ゆうやく)の種類や製法で、色や雰囲気がガラリと変わってきます。
日本の伝統的建築に使われてきた和瓦のほか、洋風建築に用いられる洋瓦があります。
住宅用として一番選ばれていることからもわかるように、粘土瓦には非常に多くの長所があります。
まずは、そのメンテナンス性の高さ。
他の屋根材では必要な再塗装がほとんどいらないほど耐久性があります。
また、強度が高くめったに破損しないうえ、仮に破損した場合一枚単位で交換できます。
土が材料のため断熱性も高いです。
一方で重さがあるため、耐風性が高い反面、耐震性などを考慮して避けられる場合もあります。
粘土瓦は屋根にもある程度以上の傾きが必要です。
具体的には、4寸勾配(底辺10:高さ4の直角三角形の角度)以上必要とされています。
一般的になりつつある「化粧スレート」。弱点は?
一方、その粘土瓦の次に人気があるのが「化粧スレート」です。
化粧スレートとは、セメントと繊維で作られた、板状の屋根材のこと。
非常に軽く、施工性が良いのが特徴です。
また初期コストが安いので、特に近年人気が高まっている屋根材でもあります。
しかし一般的には15年程度で塗り替えが必要。
そのため、メンテナンスコストを加えたトータルコストは、家が長持ちすれば長持ちするほど高くつきます。
傾きは3寸勾配以上(底辺10:高さ3)必要です。
カッコいいかも? 「金属板」
銅板やガルバリウム鋼板など、金属を板状に加工した屋根材です。
屋根材の中では最も軽く、加工がしやすいです。
耐久性も高いのですが、15年から20年程度で塗り替えが必要になる場合も。
というのは、金属板は断熱性や遮音性が低く、塗料でそれを補うことも多いためです。
軽さはデメリットにもなり、風に弱いなどの弱点にもなります。
屋根の角度は一寸勾配(底辺10:高さ1)以上なので、複雑な形状の屋根に用いられたり、条件や選ぶ材料によってはフラットルーフ(詳しくはこちら)にもできます。
そのためクールな印象の屋根材、とも言えるかもしれません。
まとめ・3種の比較
下記は、それぞれの得意・不得意を表にしたものです。
それぞれに長所・短所がありますので、比較検討することでご自身の家にどんな材料を使いたいかが見えてくると思います。
屋根は家を守ってくれる、とても大切な構造。
この機会に、じっくり考えてみましょう!
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